結婚祝いのマナー完全ガイド|のし・表書き・水引の書き方
のし
結婚は人生に一度きりの大きな慶事とされるため、のし有りが基本です。のしは元々「のしあわび(干したアワビ)」を指し、長寿や繁栄を願う縁起物として使われます。そのため、婚礼に関する贈り物には必ずのしを付けるのが正式なマナーです。
表書き
結婚祝いを贈る際の表書きは、以下のように記載します。
✅ 適切な表書き
- 「寿」
- 「御結婚御祝」
❌ 避ける表書き
- 「結婚御祝」や「御結婚祝」など4文字の表書き
- 理由:「4」は「死」を連想させるため、結婚の祝福には不適切とされています。
新郎新婦からのお返し(内祝い)の場合
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)の場合は、以下のような表書きを使います。
- 「内祝」
- 「結婚内祝」
- 「御礼」
結婚式の引き出物などでは「寿」もよく使われます。
水引
結婚祝いの水引は、紅白または金銀の10本結び切りまたはあわじ結びを使用します。
✅ 使うべき水引
- 結び切り(固く結ばれてほどけないため「一度きりのお祝い」に適する)
- あわじ結び(両端を引くとさらに強く結ばれるため、「固い絆」を象徴)
❌ 避ける水引
- 蝶結び(ほどいて結び直せるため、何度でも繰り返すことを意味し、結婚には不適切)
10本の水引は、「5本×2組(新郎新婦)」を意味し、2人が一つの家庭を築くことを象徴しています。
名入れ
水引の下に贈り主の名前を記入します。
✅ 適切な名入れ
- 個人の場合:フルネーム(例:「山田 太郎」)
- 夫婦で贈る場合:夫を右、妻を左に記載(例:「山田 太郎・花子」)
- 会社として贈る場合:会社名+代表者名(例:「株式会社〇〇 代表取締役 山田太郎」)
❌ 避ける名入れ
- 夫婦連名の際に女性を右、男性を左にする(伝統的な慣習に反するため)
- 会社名を省略して代表者名だけにする(ビジネスではどこからの贈答か明確にするため会社名を含めるのが適切)
名入れの書き方
- 表書きよりやや小さめの文字で書く
- 毛筆または筆ペン(濃墨)を使用(薄墨は弔事に用いるため避ける)